2014年3月30日星期日

亀岡裕次 



亀岡裕次 大和証券 チーフ為替ストラテジスト(2014年3月26日)

近年の国際収支状況を振り返ると、2013年は12年に比べて国内への資本流入が強まったことがわかる。

12年は、経常収支はプラス4兆6817億円(プラスは資本流入)、外貨準備を除く金融収支はプラス7兆9655億円(プラスは純資産の増加=資本流出)、外貨準備はマイナス3兆515億円(マイナスは純資産の減少=資本流入)だった。金融収支での資本流出が経常収支での資本流入を上回り、外貨準備での資本流入がそれを埋めた。

これに対し13年は、経常収支はプラス3兆3061億円、外貨準備を除く金融収支はマイナス5兆3523億円、外貨準備はプラス3兆8504億円だった。外貨準備を除く金融収支が資本流入に一転して、経常収支と合わせた資本流入が拡大し、外貨準備が資本流出に転じた。つまり、13年は経常収支の黒字は減少したが、円安が進むなかで証券投資での純資産減少(資本流入) が大幅となり、円高方向への圧力が大きかったと言える。

では、14年はどうなるだろうか。13年のように円安進行は当初、すでに保有している外貨資産の売却を促しやすいが、円安が継続するとの見通しが台頭してくると、外貨資産の取得を促すように変化したケースが過去にはある。実際に14年2月以降、対外証券投資の売却超過(資本流入超過)が減少し始めているうえ、対内証券投資の取得超過(資本流入超過)も減っており、金融収支の動きを左右する証券投資での資本流入は縮小しつつある。タオバオ代行

一方で、経常収支の悪化が加速している。14年1月の赤字額は季節調整後で5883億円となり、12年9月の1954億円、13年11月の1063億円を大幅に上回った。貿易収支とサービス収支が悪化していることが原因だが、特に貿易収支の悪化が大きい。

もし金融収支の資本流入が減るとともに、経常収支の資本流出が拡大するならば、円安方向に作用することになる。為替への影響を考えるうえで、貿易収支の動向が重要だろう。

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